3つの優秀作に残った作品 |
デジタルスタジオの取り組みは今回で10課題目となっており、今回取り上げるInspiredは設定した塊にmorphogenesisと呼ばれる構造解析をかけて、余分にかかる荷重や負荷をそぎ落とす役割をする。スタジオマスターである建築家の廣瀬大祐氏は「この過程で想像しえない解析結果が得られれば、デザイナーのインスピレーションに構造的観点から貢献ができる」と話す。
今回、学生は7チームに分かれて2段階の提案競技を行い、3つの優秀作から最終的に1作品を選定する。最優秀作品は実物大のモックアップを、長尺対応の2次元レーザーカッターで制作する。モックアップは、30日から東京都新宿区の明治神宮外苑で7日間開かれる「東京デザイナーズ・ウイーク2012」で一般公開される予定だ。
◇建築領域からも多数参加
東京デザイナーズ・ウイークは、建築、インテリア、ファッション関連などの企業やデザイナー、学生らが垣根を越えて参加する催しだ。ことしのテーマは「House」と「Play」。
ここ数年は、建築領域からの参加がめざましく、ことしのショー全体構成のデザイナーとして建築家・藤本壮介氏を起用した。メーン展示の一つである伊藤若冲インスパイヤ展では、竹山聖氏、手塚貴晴+手塚由比氏や平田晃久氏、石上純也氏らが出展する。
大学参加は、東京大学のデジタルファブリケーション・ラボ(担当教員、小渕祐介氏)と東京理科大学 デジタル・スタジオ(同廣瀬大祐氏)などがモックアップを展示する。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!) 2012年10月18日14面
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