講演する藤森氏 |
藤森氏は、鉄道技師ベルチャーによる駅舎を4棟に分けた和洋折衷のデザインに対し、辰野金吾が反対したことをきっかけに、「彼に設計が託されることになった」と述べた=写真。バラバラだった建物を1つにつなげた第一案は気に入っていなかったが、日露戦争に勝ち、予算を増やすことができたため、戦争に勝った際は万歳をして喜んだことも紹介した。最終的なデザインは英国の建築家・ノーマン・ショウによるヴィクトリア建築を参考にし、「まちの中に1つの“王冠"をつくろうとした」と解説。「皇居に対してにじり寄る感じが出ている。東京駅は大の相撲好きだった彼にとっての“土俵入り"だ」と話した。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!) 2012年10月17日 2面
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