清水建設の提案する「アーチ・シェルター」 |
内部のビルを守る外郭となるアーチウォールは、波力を受け流す楕円形を採用し、漂流物などの衝撃対策としてバルコニー状のリブを設けている。ガラス窓も水圧に耐えられるようポリカーボネートと強化ガラスを組み合わせる。
ビルの構造イメージ |
建設工事費は、同規模の一般的なビルの約1・5から2倍を見込んでいるものの、避難所や復旧拠点として活用でき、大震災後の事業継続が可能であることなどから、「極めて高い投資効果が期待される」(同社)。
具体的な施設用途としては、防災拠点となる事務所、医療施設、公共施設、官民合築施設などを想定している。避難訓練などの際には、同社が開発した「津波避難シミュレーションシステム」を活用して、アーチ・シェルター内に効率よく避難できるルートを示すことができる。今後、全国の沿岸部で事業を展開する企業や、高台移転が困難な地域を持つ自治体などに対して、アーチ・シェルターを提案していく方針だ。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!) 2012年10月29日3面
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