2014/04/02

【現場の逸品】太陽光パネルを25年間安全に保持する取付金具


 工場や倉庫の広大な屋根を有効活用する手段として、急速に普及している産業用太陽光発電。1度パネルを設置すれば、あまり手間をかけずに長期にわたり発電できることが魅力の1つだが、太陽電池の取り付けや維持管理には、野ざらしとなる金具類の耐食性や塩害・強風対策が求められている。
 大型建築物の屋根施工などを手掛けるカナメ(本社・宇都宮市、吉原正博社長)は、工場・倉庫で多用される折板屋根など各種屋根に対応した太陽光発電専用の取り付け金具を開発し、台風や潮風にさらされた沖縄の過酷な条件下でも耐久性を実証した。太陽電池の保持機能を25年の長期にわたり保証している。屋根に穴を開ける必要がないため雨漏りの原因となるリスクもない。
 金具の耐食性能を飛躍的に向上させたのは、「アルミめっきステンレス」を全面採用したためだ。ことし3月にはステンレスの新規用途の開拓などに寄与した製品に贈られるステンレス協会賞「優秀賞」を受賞した。同社は今後も産業用太陽光発電を長期間安心して運用できる製品開発に注力する方針だ。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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