2014/04/26

【工事士.com】辣腕経営コンサルが展開する電気工事士専門求人サイト

佐々木貴志代表
H&Company(本社・東京都港区、佐々木貴志代表)が運営する電気工事士専門の求人サイト「工事士・com(ドットコム)」(http://www.工事士.com/)が、サイトの立ち上げから2年で利用者1000社を超えた。「人がいなくて求人を出すケースもあれば、人がいても仕事がないというケースもある。求人をきっかけに、そうしたマッチング(照会)も展開していきたい」と話す佐々木代表に聞いた。
 H&Companyは、2011年3月に発足し、12年5月に電気工事士専門の求人サイト「工事士・com」を立ち上げた。この5月で2年になる。社名の「H」は、「ヒューマンリソース」の頭文字で、「人材全体にかかわる会社として人事制度や人事戦略といった人事コンサルタントをメーンに展開する」
 佐々木代表は、中央大大学院経済学研究科修士課程を修了した後、カリフォルニア大バークレー校プロフェッショナルディプロマプログラム・マーケティングを修了。人材アウトソーシング会社で新規事業を開発し、広告代理店では営業として大手化粧品会社を担当、東証一部の人材派遣会社で事業戦略分野の責任者を務め、不動産会社では経営企画室のマネジャーとして上場準備に携わった。経営コンサルティング会社に移籍後は新規事業開発支援、事業再生プロジェクトに参画した。
 実家は岩手県釜石市で電気工事業を営み、自身は現在、H&Companyの代表として、新規事業開発支援、事業再構築を中心に活動する。
 「IT(情報技術)を始め、新しい産業にイノベーションを求めがちだが、実はそれを支えているのは電気を始めとする社会インフラで、そこをないがしろにしては経済発展はない。その業界はいま人手不足が深刻で、人の問題を解決できれば、その会社は大きな強みにも差別化にもつながる」
 そこで、「人材会社で培ったノウハウ、アドバンテージと実家の電気工事会社を結び付けて、まず電気工事業界の人材領域のサービスを提供することにした」
 「工事士・com」は、業界初の電気工事士専門の求人サイトで、電気工事士、電気工事施工管理技士、現場監督や営業など、電気工事業界で活躍してきた人、これから電気工事業界に飛び込もうとしている人、そうした人たちの転職をバックアップする。
「現在、登録企業数は電気工事施工会社、太陽光パネル設置会社、ビルメンテナンス会社など全国約1000社、1日に1500件のアクセス、1カ月に30数万件のページビューがある」という。
 「経営コンサルタントとして独立した経緯もあり、いまのお客さまには求人も含めた経営サービス全般を提供できるような事業にしたいと考えている」
 例えば、「サイトを大きくし、このサイト自体をサブコンにしたい」と言う。「電気工事に特化した求人サービスからマッチング(照会)、 これをプラットフォームとして付随する経営サービスを提供していく考えで、横展開していく」。 新たに建築系の2つのサイトを立ち上げる計画もある。 「お客さまがスライド、クロスセルできるようにビルメンテナンスや建築全般の求人、営業、経理、CADなど建築全般に広げて、客層も広げた上で人事コンサルや人事制度、 組織コンサル、給与代行、各種研修など経営全般に付随するサービスをプラットフォームの中で提供」していくほか 「将来は、人材と仕事の流動化をうまく促していけるサービスが提供できればと思っている」
 佐々木代表は、「いろんな意見を吸い上げ、情報、意見を発信できるくらいに力を付けたい」「そして、個人的にはもっと復興に協力できる体制をとりたい」と話している。
■会社概要
▽創立=2011年3月
▽本社所在地=〒107-0062 東京都港区南青山2-18-2、竹中ツインビルB館
▽電話=03-6447-4439(代表)
▽ファクス=同4491
▽事業内容=新事業開発支援、事業再構築・ビジネスモデル再構築、マーケティング強化・営業強化・顧客満足(CS)強化、組織再構築・強化、各種セミナー・研修、ウェブサイトの企画・運営
▽URL=http://www.工事士.com/
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

Related Posts:

  • 【建築3団体】新国立競技場コンペで浮上した課題 3会の会長が語る(中) 神宮外苑近辺(画像出典:国土画像情報(カラー空中写真) 国土交通省) 新国立競技場の建設に合わせ、神宮外苑の都市計画は大きく変更された。最高高さは70m以上に引き上げられ、巨大競技場の受け入れ準備は整った。しかし、コンペ案が確定してから数カ月もたって都市計画を変更した東京都の行動、そして建築の専門家が参加することのない都市計画審議会のあり方については、多くの建設関係者から疑問が投げ掛けられた。都市の機能が拡大・多様化し、個の建築家ではその… Read More
  • 【舞台】明日開演! 『その旅人は建設マン』 脚本家・川原田サキさんが語る 主演の柳野玲子さん どうすれば建設業を若者が夢と希望を持って働ける場所にできるか--。人手不足が業界全体の大きな課題となる中で、建設現場で働く職人の魅力を発信する「建設マン.com」が総合プロデュースする舞台『その旅人は建設マン』が4月29日から公演を開始する。建設マン.com代表の山本勇一氏は「職人不足が問題になっている時代だからこそ、舞台を通じて職人のかっこよさを伝えたい」と強調する。脚本を担当した川原田サキさんに作品に込めた思いを聞… Read More
  • 【建築3団体】新国立競技場コンペで浮上した課題 3会の会長が語る(下) Architect at his drawing board(1893) 都市の複雑さが増すにつれ、建築士、市民、行政、他分野の専門家の連携は優れた都市・建築のために必須の要素となった。しかし、異業種との相互交流が増えるにつれ、その知識の非対称性から生じたお互いの認識のずれや誤解はより強く認識されるようになっている。そんな状況の中で、日本建築士会連合会、日本建築士事務所協会連合会、日本建築家協会が合同で取りまとめたのが、設計3会の共同提案… Read More
  • 【工事士.com】辣腕経営コンサルが展開する電気工事士専門求人サイト 佐々木貴志代表 H&Company(本社・東京都港区、佐々木貴志代表)が運営する電気工事士専門の求人サイト「工事士・com(ドットコム)」(http://www.工事士.com/)が、サイトの立ち上げから2年で利用者1000社を超えた。「人がいなくて求人を出すケースもあれば、人がいても仕事がないというケースもある。求人をきっかけに、そうしたマッチング(照会)も展開していきたい」と話す佐々木代表に聞いた。  H&Companyは、2011… Read More
  • 【建築3団体】新国立競技場コンペで浮上した課題 3会の会長が語る(上) 左から時計回りに三井所氏、藤本氏、芦原氏、三栖氏 『JIA MAGAZINE』に建築家・槇文彦氏が寄稿したエッセー「新国立競技場案を神宮外苑の歴史的文脈の中で考える」は、国際コンペを勝ち抜いたザハ・ハディド氏が提案したデザインそのものの是非というより、コンペの前提条件となるプログラムの決定プロセスに疑義を示したものであり、これを契機に建築設計界のみならず、数多くの有識者や市民団体などからも建設計画の見直しを求める声がわき起こった。そこで問… Read More

0 コメント :

コメントを投稿