大林組技術研究所本館テクノステーション |
ソースZEB化工事は、空調、給排水、照明機器の制御改善・高効率化、コージェネレーション排熱の有効利用、太陽光発電設備の追加導入で、3月に完了した。今後、省エネ化や運用改善による消費エネルギーの削減量は維持しながら、それ以外の残りの消費量すべてを施設内の再生可能エネルギー発電量で相殺し、年間のエネルギー収支をゼロにする。
テクノステーションのように、常時約200人の研究者が交流している大規模建物での本格的なソースZEB化は国内初。海外でも、ZEB化された建物の事例は、使用期間が限定されていたり、小規模で居住者の少ない施設が大半を占めているため、テクノステーションは先進的な事例となる。
最新の環境技術と省エネ技術を導入したテクノステーションは、10年9月末に完成。11年度には、CO2排出量を東京都の一般的なオフィスビルに比べて約57%削減し、残存量はカーボンクレジットを利用することで、トータルの排出量をゼロとする本格的なエミッションZEBを達成している。その後、高効率な省エネ設備機器の導入や運用改善を重ね、12、13年度にはCO2排出量を実質で約65%削減と国内最高水準を達成した。
また、CASBEE(建築環境総合性能評価システム)の新築と既存でSクラス、世界的な建物環境性能認証制度であるLEEDの既存建物・運用管理を評価・認証するカテゴリー「LEED-EBOM」で、最高ランクとなるプラチナ認証を取得しており、いずれも国内最高得点で認証された。
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