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【建築】村野藤吾賞に千葉学氏 距離保ち視線が行き交う構成評価
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第27回村野藤吾賞を受賞した千葉学氏(東大大学院工学系研究科教授) |
村野藤吾記念会(谷口吉生代表)は、第27回村野藤吾賞の受賞者を千葉学氏(東大大学院工学系研究科教授)に決めた。受賞作品は『工学院大学125周年記念総合教育棟』(東京都八王子市)で、「その上質なアーバンデザインと、そこに生み出された空間の質が建築界に感銘を与える」と評価された。5月15日に兵庫県宝塚市の宝塚市庁舎で授賞式と千葉氏による記念講演会が行われる。記念講演会は、6月8日に東京都目黒区の目黒区総合庁舎でも開かれる。
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撮影:西川公朗 |
工学院大学125周年記念総合教育棟は、「教室、研究室のほか、カフェテリア、学生ホール、大学事務室など、多様な機能を有する大学キャンパスの中心施設である。4つのL型のブロックをパサージュを介して寄り添わせる構成によって、向き合うブロックの室同士やパサージュに適度な距離感を保ちながら視線が行き交う関係をつくり出し、同時に外周部にはそれぞれに性格の異なる広場を生み出している」ものとして高く評価された。
今回の選考は、建築家の谷口吉生、亀井忠夫、木下庸子、小嶋一浩、松隈洋の5氏が担当した。選考対象は、村野藤吾記念会会員より推薦のあった15作品。投票と議論などで千葉氏の「工学院大学125周年記念総合教育棟」と堀部安嗣氏の「竹林寺納骨堂」(高知市)に絞り込んだ上で投票を行い、工学院大学125周年記念総合教育棟に決まった。
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