海山IC(左上は海山トンネル) |
関係者によるくす玉開披とテープカット |
3月30日午前、三重県紀北町の町立東長島公民館で開催された開通式典には鈴木英敬三重県知事、三ツ矢憲生衆院議員、足立敏之国土交通省技監を始め、尾上壽一紀北町長ら地元首長、国会議員、工事関係者約100人が出席。本線上の紀伊長島トンネル内で、テープカットとくす玉開披を行い、開通パレードで供用を祝った。式典で足立技監は「紀勢自動車道の全線開通により、国内各圏域との相互連絡が緊密となり、交通の利便が飛躍的に向上する。国道42号沿線は、台風や大雨による被害が頻発する。その代替機能を担うとともに、本区間では、南海トラフ地震の津波被害に対し、緊急時避難施設を設けるなど、地域の安全と安心を守る『命の道』としての機能を強化した。引き続き、ミッシングリンクの解消、近畿自動車道の一刻も早い供用を目指したい」と述べた。
紀伊長島IC |
尾上町長のあいさつのあと、鈴木知事が「住民と行政が心から待ち望んだ命・絆・元気の道が開通した。地域の総意を結集し、東紀州地域を結ぶ高速道路の早期一体化を図りたい」。三ツ矢議員は「本日を感無量の思いで迎えた。地域の皆さん、首長の熱意が結実した。紀伊半島を一周する高速体系実現に向け、一層努力する」と述べた。次いで、松居茂久紀勢国道事務所長が工事経過を報告。テープカットには八鍬隆中部整備局長、上坂克巳同局道路部長、太田睦男中日本高速道路名古屋支社長が参加した。
紀勢自動車道の全通に伴い東紀州地域の高速道路事業は熊野大泊~新宮間約30㎞へと主力を移し、熊野尾鷲道路の熊野大泊~熊野間6.7㎞(新規事業採択時評価手続き中)、近畿自動車道紀勢線の熊野~紀宝間約21㎞(計画段階評価済)、新宮~紀宝間約2.4㎞(13年度新規事業化)が順次本格化する見通しだ。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)
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