建設技術研究所が13年に東京で開いた女性総合職意見交換会 |
日刊建設通信新聞社が3月に実施した建設コンサル、地質調査、測量の20社に対するアンケート結果によると、技術者全体に占める女性技術者の割合は2-16%で、単純平均は7.8%だった。少子化に加え土木系の学生が少なくなり、しかも公務員志向が強まっていることから、優秀な人材を確保するには女性の比率を高めるとともに、男女を問わず中途退職の抑制が不可欠となっている。
建技の女性技術者の割合は8%、技術者を中心とする女性総合職は4月1日現在で74人。新卒の総合職に占める女性比率は最近20%程度で推移しているが、2014年度は27.5%と高水準だった。W-Netは、女性総合職が働き続けられるよう環境を整えることで、キャリア形成を組織的に支援する。組織は本社にリーダー1人と事務局員を置き、東京本社、大阪本社、九州支社にサブリーダーを各1人配置する。
活動は、日常的には事務局からの情報発信や相互に情報交換をするほか、6月に東京と大阪の両本社で全女性総合職を対象とした研修・意見交換会を開く。また、女性技術者の採用・育成について、山梨大大学院の岡村美好准教授と支援・助成策などを共同研究する。
一方、建コン協関東支部の女性の会は、13年度に事務系も参加して発足、現在は8社9人で活動している。今年度は、アンケートで浮かび上がった課題を分析して、働き続けるための支援措置拡充、男性社員も含めた業界全体のWLB(ワークライフバランス)の充実などについて対応策を検討する。
大日本コンサルは、13年に設置した女性技術者の会と経営者とのコミュニケーションの機会を増やし、女性の視点を生かした就業環境の改善を進める方針だ。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)
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