2014/04/20

【建築】橋本さん(日本工大)が最優秀賞 埼玉設監協第14回卒業設計コン

埼玉建築設計監理協会(桑子喬会長)は13日、建築系学生奨励事業第14回卒業設計コンクールの公開審査を開き、日本工大工学部生活環境デザイン学科の橋本温子さんの「寄り道の停留所」を最優秀賞に選定した。作品は、コミュニティーバスに着目し、バス停に付随する「寄り道」空間を設計。寄り道で発見したまちの魅力がバスルートでつながり、地域の新たな関係性の創出を提案した。
 埼玉賞は、芝浦工大システム理工学部環境システム学科の中野雄貴さんの「裏街の『家』」が受賞。深谷宿跡地の空洞化した街の再生に向け、裏通りから表(商店街)につなげる“第三の場”を提案した。
 優秀賞は東洋大理工学部建築学科の水村祐太さん(さいたま住宅検査センター賞も受賞)、東京理科大工学部二部建築学科の宮前淳司さんの2人が選ばれた。
 特別審査員賞は日本工大工学部建築学科の石岡志保里さん、工学院大工学部建築都市デザイン学科の宮原慎太郎さん、武蔵野美大造形学部建築学科の荒井卓さんの3人が受賞した。JIA埼玉賞と総合資格学院賞は、東洋大学理工学部建築学科の高岩裕也さんが選ばれた。
 コンクールには、埼玉県内11大学から34作品が出展。審査委員長の衣袋洋一芝浦工大名誉教授は、「3・11が皆さんの心に宿っていると見受けられた。良い面は、日常的な視点から建築空間をつくり出そうとしている点が挙げられる。悪い面として後ろ向き、元気のなさが感じられた。今後の建築を担う20代として、もっと元気な作品を目指してほしい」と講評した。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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