講義の様子 |
例えば、英国の近代美術館「テート・モダン」を、「当初は発電所として所期の目的に沿って首尾一貫した理論のもと合理的につくられた。所期の目的はなくなったが、その理論が現在も残り、ある質を持った空間として存在しているからこそ、美術館として機能が変わっても楽しい空間になっている」と説明。また、デザインしたものとデザインしないものの間にある隙が使い手に自由を与えるとし、この隙も「はらっぱ」を構成する概念の一つとした。
東日本大震災では被災地を訪れて被災者と対話を重ねた。「復興はこの話から始まるし、そこにいろいろなヒントがある。また、そこに生きている人たちが自分たちで考えて動く。建築家の役割はそれをサポートすることだと思う。建築家は、得てして、代理人としてほしいのはこういうものでしょうと提案したがるが、そうではないと思う」とした。
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