2012/07/06

『休日約束手形』で早く家に帰ろう! 日建協の時短アイデア大賞

大賞の「約束手形」
 日本建設産業職員労働組合協議会(日建協)は5日、第2回時短アイデア大賞を発表した。応募総数123件の中から、大賞には、伊與田尚秀氏(名工建設職員組合)の「『休日約束手形』と『早く帰る約束手形』」が輝き、優秀賞には、林洋平氏(大和小田急建設労働組合)と金澤郁人氏(戸田建設職員組合)の作品2件が選ばれた。

 大賞作品は、休日や早く帰る日時を家族と一緒に記入して約束手形とし、意識付けと同時に効率的な業務遂行を促す試み。時短推進委員会を中心とした審査委員会から「家族との絆を“見える化”し、職場のみんなと取り組むという点が良い」などが評価された。受賞に際し、伊與田氏は「休むこと、早く帰ることは何より“本人の意識と実行”が大切。今回のアイデアが少しでもその後押しになることを願っている」とのコメントを寄せた。
 優秀賞に選定された林氏の「標語入り統一土曜閉所運動ヘルメットステッカー」は、統一土曜閉所の標語を書いたステッカーを各作業所に配布してヘルメットにつける実践事例。金澤氏の「残業目覚ましウィンドウ」は、所定外労働時間になるとパソコンの画面に終了予定時刻を入力するようポップアップが表示されるアイデアだった。
 入選は5作品で、奥村組職員組合の「ノー残業当番」、兼松亮氏(飛島建設労働組合)の「クリーンにノー残業デー」、山本哲郎氏(名工建設職員組合)の「クッキングパパ!!」、中嶋智樹氏(佐藤工業職員組合)の「帰りま週間」、加藤北人氏(戸田建設職員組合)の「出勤予定表を明確にして、休日取得の促進」が選ばれた。
 同大賞は、ワーク・ライフ・バランスの実現に向けた長時間労働の改善が狙い。個々人ではなかなか思いつき難いアイデアを募り、集まった良い事例やアイデアを水平展開し、連帯して時短を進めていく。
 また、同日発表した図画コンクールには、168件の応募があり、金賞に松岡理沙ちゃん、尾石陽菜ちゃん、田村洸樹ちゃん、中西彩子ちゃん、高橋柚奈ちゃん、尾石瑠依ちゃんの計6作品が輝いた。銀賞は9作品だった。
 日建協は、時短アイデア大賞と図面コンクールの各作品を冊子にまとめるとともに、ホームページに掲載。受賞式は8月3日、東京都荒川区のホテルラングウッドで開く。

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