審査委員のうち4人が競技場に出席した |
現在の国立競技場 |
審査委員長を務める建築家の安藤忠雄氏は、技術的評価のポイントとして、「地球上の資源やエネルギー問題を踏まえ、環境計画や設備計画をしっかりと見ていきたい。神宮の杜全体まで見渡した提案を期待しているほか、開閉式屋根にすることで生じる芝生の管理方法なども重要になってくる」と述べた。
小倉純二日本サッカー協会名誉会長は、「観客にとって臨場感あふれる競技場にしたい。開閉式屋根を採用し、良好な芝を育成・維持するには、日照、温度、風などをコントロールする技術が不可欠であり、この点を重視したい」と話した。都倉俊一日本音楽著作権協会会長は、コンサートなど文化・芸術活動の拠点としても活用するため音響や照明などを注視する考えを示した。
審査陣には、委員長の安藤氏を始めリチャード・ロジャース、ノーマン・フォスター、内藤廣など建築界のビッグネームが名を連ねる。賞金総額は3000万円。最優秀者(賞金2000万円)にはデザイン監修を委託する。基本・実施設計の設計者は今後、改めて公募型プロポーザルを実施して選定するが、デザイン監修者の応募も認める。デザイン監修では提案のとおりに基本・実施設計と施工が実施されているかを確認し、必要な場合は修正提案もできるとしている。
募集要項などは9月10日まで専用ホームページ(http://www.jpnsport.com/)でダウンロードできる。応募登録は9月20日午後5時までに電子メール(compe-info@naash.go.jp)で送付する。
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