大船渡工場のガレキの除塩・脱水装置 |
その後、施設・設備の復旧を懸命に進め、鉄塔の再建と特別高圧電力の復電により、2台のキルンのうち、高台にあり被害が比較的軽微だった5号キルンで、昨年6月からがれきの焼却を開始。同11月にはセメントの生産を再開した。
さらに、被害の大きかった1号キルンでもことし1月からがれき焼却を開始。6月28日にセメント生産を再開したことで震災前の生産体制に復旧した。
式典では福田修二社長が、出席した関係者に謝意を表しつつ「全国からの温かい支援に報いるには大船渡工場を完全復旧させることだ。東北地方の復旧・復興に欠かせないセメントを安定供給していくとともに、全社の英知を絞ってがれき処理をさらに推進していく」と決意を述べ、安藤國弘工場長も「災害廃棄物のセメント資源化を極限まで実行し、被災地の復興に貢献することが大船渡工場の社会的使命だ」と力強く語った。
同工場では、2011年度に8・5万tの災害廃棄物を処理。14年3月までに約80万tを処理する計画だ。
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