建築家・伊東豊雄氏が設計を手掛ける「こどものみんなの家」が、宮城県東松島市の仮設住宅地に計画されている。子どもたちの遊び場、親子が安心して過ごせる場、地域コミュニティーの場として、2012年内の完成を目指す。施設は、ポイントサービス「T-ポイント」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が、会員からの募金で建設する。
こどものみんなの家」のイメージ |
仮設住宅地の敷地内に建てる施設は「人と人をつなぐ」ことをコンセプトに、子どもを含めた住民の意見を聞きながらつくる。隣接する集会所から縁側をつないで人が集まりやすくするほか、縁側をステージに見立ててコンサートを開けるようにする。
18日に開いた会見で伊東氏は、被災地の子どもたちについて「学校の友達とは離れてしまい、仮設住宅地には集まる場所もない」と、これまでに被災地を訪れた際の印象を語り、「子どもが未来への夢を持つことが大事。子どもたちが、自分たちの手でまちをつくっていこうと思えるよう、プロジェクトに取り組みたい」と抱負を述べた。
建設費は750万円を見込んでおり、全国4093万人のT会員からのポイント募金を充てる。CCCの被災地支援である「子どもたちの遊び場をつくろう」プロジェクトと、伊東氏らが進める「みんなの家」プロジェクトのコンセプトが合致したため、実現することになった。
Tポイント募金は、特設サイト(http://tsite.jp/r/cpn/tj2/bokin.html)で受け付けている。
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