2012/07/30

自動車の本場!?豊田市内に燃料電池車向け水素ステーション

ステーションの完成予想
東邦ガスは、同社が参画する水素供給・利用技術研究組合(略称・HySUT)と独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)との共同研究の一環として、愛知県豊田市内に充填圧力70メガパスカルの水素ステーション「とよたエコフルタウン水素ステーション(仮称)」を設置する。2013年3月末の完成を予定している。

 今回の水素ステーションは、HySUTの組合員である同社と岩谷産業が、両社のこれまでの技術開発の成果と運用面での知見を活用し建設する。同ステーションには、国内最大級となる直充填方式の大流量圧縮機が組み込まれたドイツ・Linde製のパッケージ型充填装置を導入する。設置場所は同市元城町3-11のとよたエコフルタウン内。
 15年ごろからの燃料電池自動車(FCV)の一般ユーザーへの販売開始に向けて、同社を含むエネルギー会社各社は、13年度から4大都市圏を中心に全国約100カ所で水素ステーション整備を計画している。
 水素ステーションは、この計画に先立ち、代表的な商用仕様水素ステーションのモデルの一つとして、用地選定から建設、運用までを一貫して実施し、その過程で課題を抽出するとともに、コスト低減見通しの把握やこれまでに開発した技術の実証を行う。

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