2013/11/25

【竣功】1988年からの石淵ダム再開発 東北地整の胆沢ダムが完成

東北地方整備局が、北上川総合開発の根幹事業として1988年から建設を進めてきた「胆沢ダム」が11月16日に待望の竣工を迎えた。わが国初のロックフィルダム・石淵ダムを再開発し、その下流に築造したもので、北上川流域に安全・安心と豊饒をもたらす。施工は、堤体盛立工事を鹿島・清水建設・大本組JV、洪水吐き打設工事を西松建設・佐藤工業・東急建設JVが担当。構成員各社の技術力の粋を結集して高品質につくり込み、地元の期待に見事に応えた。


11月16日に開かれた竣工式典には、関係者約300人が出席。小池剛東北地方整備局長が「胆沢ダムが所期の目的を果たし、流域の皆様に末永く愛されるダムとなるよう、管理・運用していく」と式辞を述べた。
 また、小沢昌記奥州市長や足立敏之国土交通省技監、達増拓也岩手県知事らがあいさつした後、代表者による記念放流およびくす玉開披に続いて万歳三唱があり、建設事業着手から四半世紀を経て迎えた同地域おける新たな水文化の幕開けを盛大に祝った。
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