石和温泉駅自由通路整備及び駅舎建替工事の安全祈願祭が2日、現地で開かれた。設計はジェイアール東日本建築設計事務所、施工は東鉄工業が担当し、新駅舎は2015年3月の供用開始を予定している。神事には関係者24人が出席し、工事の安全を祈願した。
同工事は山梨県笛吹市から委託を受けた東日本旅客鉄道(JR東日本)八王子支社が発注。現在のJR中央本線・石和温泉駅は、改札口が南口駅舎にしかなく、駅北側には迂回しなければ行けない構造になっているため、駅舎を橋上化するとともに、南北を結ぶ自由通路を新設することで利便性を向上する。
また、エスカレーター、エレベーターなどのバリアフリー設備も併せて整備する。駅舎の規模はS造2階建て延べ1740㎡、自由通路は長さ109m、幅6m。
神事では、倉嶋清次笛吹市長と佐藤裕JR東日本執行役員八王子支社長が鍬(くわ)入れ、加藤裕明東鉄工業執行役員八王子支店長が鋤(すき)入れをそれぞれ行った。
直会(なおらい)であいさつに立った倉嶋市長は「駅は線路によって長期にわたり南北に分断されており、今回の駅舎、自由通路建設は周辺住民の悲願だった。笛吹市の飛躍へのステップとなるべく、工事期間中の安全と素晴らしい駅舎、自由通路の完成を願っている」と述べた。
佐藤支社長は「新たな駅舎が笛吹市の発展に寄与できるよう、微力ながら貢献したい」、加藤支店長は「大規模な工事で工期が長期間にわたるが、安全で高品質な施工を進めていきたい」と述べた。
工事場所は山梨県笛吹市石和町松本字山門168-3ほか。 奈良亨工事所長(東鉄工業)の話 「施工に当たっては、利用者の安全、列車運行の安全、作業員の安全をそれぞれ担保しつつ、無事故で工事を進めていく。工事は温泉地・観光地の顔となる駅舎新築とともに、南北を自由通路で結ぶことによる利便性向上を目的としており、高品質な建物の提供を通じて、期待に応えたい」
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