2013/11/29

【木造建築】都内初の2×4耐火5階建てが銀座に完成

三井ホームは28日、東京・銀座にツーバイフォー木造耐火建築5階建ての店舗併用共同住宅を完成させたと発表した。都内での5階建ては同社初の試み。建設地は狭小地ながら最大限に敷地面積が生かせることから、独自技術の外壁建て起こしシステムを採用した。

 日本ツーバイフォー建築協会によると、2004年に木造初のツーバイフォー工法による耐火構造が認定されて以来、これまでに累計2200棟を超える。同社は都市部を中心に耐火建築の施工実績を積み重ねてきた。
 都内初の5階建てを実現した同物件は1階がRC造、2階からは木造の延べ212㎡。12年度の木造建築技術先導事業にも採択されている。建て起こしシステムはジャッキを使い、柱型や梁型が室内側に出ない外壁を建て起こすことで、建物の有効面積を最大限に確保する。
 長さ1m当たり約230㎏の耐火外壁の負荷加重で、約4mの高さまで建て起こしが可能。クレーンなどの重機を使わなくても、現場作業だけで長さ20m程度の耐火外壁が設置できる。同社は、これによって5階建て程度の中層建築でも比較的小規模な工事での施工が可能になったと説明する。
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