国内初の大規模耐火木造ホールを備える山形県南陽市の新文化会館施設整備事業が22日、戸田建設・松田組・那須建設JVなどの施工で本格着工した。設計は大建設計が担当。工期は2015年3月6日まで。同年秋ごろの開館を目指す。規模は木造一部RC造地下1階地上3階建て延べ5883㎡を想定。木の特性を生かした音響性能の高いメーンホールは1300人を収容する。このほか、マルチ・展示ホールやギャラリー、練習室などを備える。また、冷暖房には地元の森林資源を生かした木質バイオマスボイラーを採用する。
柱の実物大模型 |
建設地は市庁舎隣接地の同市三間通430-2。
この日の神事には、塩田秀雄市長や平田義秀大建設計社長、郡司敏明戸田建設東北支店長ら関係者約130人が出席。代表者が鍬(くわ)入れした後、神前に玉ぐしをささげ、工事の安全を祈った。
塩田市長は「構造から仕上げまで地元産の木材を積極的に活用することで、環境性能の高い地産地消のモデル施設となる。ホール全体が木に包まれたすばらしい音響空間の施設として、木材の利用促進とともに、全国に向けて発信していきたい」と語った。郡司支店長も「地元の木材を使った他に類を見ないホールとして市民に愛される施設になると確信している。施工企業が一致団結して高品質の建物を無事故・無災害で完成させたい」と応じた。
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関宏和作業所長(戸田建設)の話 「国内初の耐火木造ホールで1300席の規模は、やりがいを感じる。将来のメンテナンスなども吟味しながら、リアスホール(大船渡市)やカダーレ(由利本荘市)の経験を生かし、市民の熱い期待に応えられる高品質なホールを完成させたい」
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)
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