経済産業省は11日、福島県沖で進めている浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業の運転を開始する。洋上風力発電設備「ふくしま未来」が完成し、洋上変電所・観測タワー「ふくしま絆」も同時に稼働させる。出力は2メガワット。生み出した電力は東北電力に売電する。
実証研究事業は、経産省が東京大学と丸紅、三井造船、清水建設など10社で構成するコンソーシアムに委託して行っている。
11日午前には福島県いわき市の小名浜港内で経産省、企業関係者を始め、福島県の佐藤雄平知事、いわき、相馬両市長、楢葉、広野両町長ら周辺自治体首長、福島県漁連などが出席して運転開始式を開く。
洋上風力発電設備は、楢葉町沖合約20㎞に浮かぶ風車浮体に取り付けた海面から高さ106m、3枚の羽根(直径80m)を回転させ電力を生み生み出す。500-600世帯分の消費電力を賄えるという。10月上旬には、海底とつなぐチェーンや浮遊式送電ケーブル「ライザーケーブル」などの設置が完了していた。
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