2013/11/05

【BIM】建築以上の融合を模索 建研、日建連が国際IDDセミナー

建築研究所(坂本雄三理事長)は1日、日本建設業連合会(中村満義会長)との共催で、建築研究国際協議会(CIB)の海外会員を招き、「BIM&IDDS国際セミナー」を開いた=写真。
 IDDS(インテグレーテッド・デザイン・アンド・デリバリー・ソリューション)の概念について坂本理事長は、「生産、ビジネス、行政の合理化を進めるために、情報やさまざまな技術を使っていこうという趣旨だ」と解説。CIBのシャム・サンダー氏(米国)は、「IPD(インテグレーテッド・プロジェクト・デリバリー)などを包括する概念だ」と述べたほか、情報と現実を結ぶ「サイバー・フィジカル・システム」を使った強靭なスマートシティーなどに発展していくとのビジョンを示した。

 セミナーでは、フィンランド建設技術者協会のヘレナ・ソイマッカーリオ氏が、「サプライチェーンの全体最適を目指すべきだ」と強調。ドバイブリティッシュ大学のムハメド・ドゥライミ氏が、イノベーションとリスク回避を志向しBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)活用の要求が強いアラブ首長国連邦の現状を語った。
 このほか、日建連は汐川孝技術研究部会長らが日本のBIMの取り組み、建研は武藤正樹建築生産研究グループ主任研究員が技術基準適合確認へのBIM応用の検討について講演した。

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