2013/11/04

【現場の逸品】避難場所の明るさを調整するソーラーLED

屋外センサー大手メーカーのオプテックスが、災害避難場所向けの調光機能付きソーラーLED(発光ダイオード)照明を販売する。強みのセンサー技術を利用し、人がいない時には最低限の明るさ、人がいる時には十分の光量で照らす省エネ運転を実現。フル充電の状態で、100回のセンサー検知を記録した場合、5日間の夜間連続点灯が可能という。

 ソーラー照明灯の価格は最低でも1基60万円に達し、自治体などが大量に設置する場合にはコスト負担も大きい。同社は調光機能の活用で、原価の高い蓄電池(バッテリー)を小型化することに成功、販売価格を20万円以下に抑えた。専用パーツを使えば、壁面やポールなどに設置できる。
 人検知時の明るさは最大1000ルーメン。センサーエリアは15m角。同社は避難所周辺、津波避難タワー、防災倉庫などに売り込む。
 価格(税別)は19万8000円。年間5000台の販売を目指す。同社は「少ない投資で防災・減災対策を進めてほしい」とアピールする。
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