橋脚が林立する八幡JCT |
◇下部工の建設進む八幡JCT
新名神高速道路の一部を構成する城陽から八幡間だが、大津から神戸間の全線開通に先行して整備する。これによって、第二京阪道路と京奈道路がつながり、奈良市と京都市の間の交通アクセスが向上する。第二京阪道路と接続する八幡JCT工事は、50基の下部工を建設するが、現在は18基が完成している。14年度末までに全基を整備する。八幡JCT工事の施工はフジタが担当している。新名神高速道路の全線開通に向けては、八幡インターチェンジとして別に24基の下部工を建設するが、現時点では工事は発注していない。
詳細設計中の「八幡JCT橋(鋼上部工)工事」は、施工をIHIインフラシステム・川田工業が担当する。来夏からの架設を予定している。京都縦貫道や第二京阪道などの工事で発生した土砂を有効活用するため、約90万m3を八幡JCTに仮置きしている。このうち、約55万m3を城陽JCTの工事に活用する。
◇上部工架設へ年明けから準備
全長1590mの京田辺高架橋は、下部工を東(1053m)と西(537m)の2工区に分け、いずれもみらい建設工業が施工している。先行する東は橋脚72基を建設、現在6基が完成している。杭の打設と橋脚の建設を並行しながら進めている。一方の西は、橋脚33基をつくる。準備工の段階で、12月から基礎工に着手する。
地表面から橋梁の舗装面までの高さが約8mしかなく、現場は低い橋脚が建ち並ぶ。PC上部工は東西を一括して発注し、川田建設・安部日鋼工業・富士ピー・エスJVが担当する。14年初頭から上部工の架設に向けた準備に入る。
◇渇水期に3年かけ橋梁整備
木津川を跨ぐ橋梁を建設 |
下部工をつくるため、大型の土のうを積み、瀬替えしながら建設する。14年度から上部工の整備に着手し、下部工と同様に3年かけて完成させる。鋼上部工は詳細設計を進めている段階。三菱重工鉄構エンジニアリング・宮地エンジニアリング・日本橋梁JVが施工を担当する。河川敷には茶畑があり、橋梁が上をまたぐかたちとなる。
城陽JCT工事はランプ橋の下部工を建設している。現在は7基の下部工を整備中で、13年度中には計10基が完成する。八幡JCTに仮置きしている残土を14年度から運び込み始める。盛土として活用することで、建設コストを抑える。施工は奥村組土木興業が担当。ランプ橋の上部工も14年度後半から架設する。施工はIHIインフラ建設・IHIインフラシステムJVが担当する。
城陽から八幡間は下部工と上部工で計11工事を発注するが、すでに10工事の発注を終えている。残るDランプ1号橋他1橋(PC上部工)工事も10月に公告しており、年内には開札する。
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