日本建設産業職員労働組合協議会(日建協、植村芳輝議長)は、東京・代々木のNOF新宿南口ビルで2013年度第1回女性技術者会議を開いた=写真。「建設産業に女性技術者が増えるための課題」をテーマに個人ワーク、グループ討議を行い、産休、育休に対する上司の理解など「環境が整っていない」といった課題を抽出。4月に開く次回会合で課題解決の方策を議論する。
会議では、佐藤友厚副議長が「男性が多い建設産業の中で、(女性にとっても)魅力のある産業となるよう、女性技術者の知恵を貸してほしい。きょうは、皆さんが日ごろ思っていることを話してもらい、それをきっかけにより良い産業になるようわれわれも一緒に考えていきたい」とあいさつした。
個人ワークで女性技術者が入職するための課題、働き続けるための課題をそれぞれが明記した後、4班に分かれてグループ討議に入った。入職するための課題では「業界の方向性が不明=女性技術者を増やしたいのか」「採用方法が悪い=採用時点では設計や施工管理などの区分をなくす」「ゼネコンのイメージが悪い」など、働き続けるための課題では「サポートネットワークがない=悩んだときに相談できる先輩、後輩、同僚がいない」「宿舎やトイレなど労働環境が整備されていない」「男性の意識が変わらない」などを抽出した。
同会議は、09年度に開いた女性技術者懇談会を前身とし、10年度から数えて4年目となる。今回の議論を日建協で整理後、次回会合で解決の方策を議論する。
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