「別荘=もうひとつのイエ」 |
住宅課題賞は、首都圏の建築系大学から設計授業の住宅課題における優秀作品を募り、それを一堂に集めて展示するとともに、特に優れた作品を公開審査により選定し顕彰している。
13回目となる今回は35大学44学科が参加。課題出題時学年は2年生が最も多く25人、3年生が16人、1年生も3人いた。審査員長を務める建築評論家の植田実氏のほか、毎回入れ替わる審査員として、今回は構造エンジニアの金田充弘氏(Arup、東京芸大准教授)、建築家の川辺直哉氏(川辺直哉建築設計事務所)、坂下加代子氏(中央アーキ)、宮晶子氏(STUDIO 2A、日本女子大准教授)の4人が審査に当たった。
1次審査(巡回審査)を経て行われた公開審査では、建築家の木下庸子氏(設計組織ADH、工学院大教授)の進行のもと、審査員が各作品に対する評価と投票により、得票のあった22作品を2次審査対象に選出。その後、2度の投票と討議によって絞り込み、優秀賞3点と審査員賞5点を決めた。
審査に先立ち、植田委員長は、「44作品は既に各大学で評価された作品であり、展示した段階で(顕彰する)目的は達成している。この場では審査員それぞれの観点から審査してもらう。その議論の目指すところは住宅設計とは何か、そこに尽きる」と、公開審査の意図するところを語った。
入賞を含む入選44作品は25日まで同区のギャラリー・エー・クワッドで展示されている。
審査員賞の受賞者は次のとおり(敬称略)。
▽植田賞=伊藤万里(日本工業大工学部建築学科)「日工大学寮」
▽金田賞=川田裕(工学院大工学部建築学科)「都市居住(都市機能を併設させた新しい集合住宅のかたち)」
▽川辺賞=田村聖輝(東京電機大未来科学部建築学科)「集合住宅の設計」
▽坂下賞=千葉春波(関東学院大工学部建築学科)「庭をもつ2世帯住宅」
▽宮賞=中津川毬江(東海大工学部建築学科)「友だちと使う風呂小屋」
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)
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