2013/06/25

【船場センタービル】アルミパネルでイメージを一新 大規模外壁改修に着手

商都大阪の顔をイメージチェンジ--。大阪・中央大通り沿いに立つ船場センタービルで、大規模な外壁改修工事がスタートした。長さ約1㎞にわたる建物の外壁をアルミパネルで覆いイメージを一新、地域活性化の起爆剤にもつなげたい考えだ。設計監修は大建設計、設計・監理を石本建築事務所、施工は熊谷組が担当。2015年5月の完成を目指している。
 21日に大阪市中央区の坐摩神社で工事の安全祈願が行われた=写真。同ビル区分所有者会の森孝弘会長を始め、菅野尚教大建設計取締役常務執行役員大阪事務所所長、小林務石本建築事務所執行役員大阪支所長、岸研司熊谷組執行役員関西支店副支店長らが神前に玉ぐしをささげて工事の無事を祈った。
 神事の後あいさつに立った森会長は「大阪で一番と言われるような出来映えを期待している」と参列した関係者を激励。これに対し熊谷組の岸関西支店副支店長は「注目の工事を担当でき大変光栄に思う。安全第一、無事故・無災害で高品質の施工で引き渡しできるよう努力する」と決意表明した。
 ビル完成から40年以上が経過し外壁のタイルが落下するなど老朽化していることから、外壁改修とあわせ新たにアルミパネルを設置する。パネルには小紋柄などをモチーフとしたパンチングをほどこすほか、発光ダイオード(LED)照明をはめこみライトアップするなど、軽快なイメージづくりを狙う。事業費は、約20億円。
 区分所有者会副会長で外壁改修委員会の委員長を務める有田行男氏は「改修にあわせ今後イベントを展開するなど、地域の活性化につなげていきたい」と話す。
 同ビルは大阪市中央区船場中央1から4にかけて長さ930mにわたり、10棟の建物で構成している。建物の上を高速道路(阪神高速13号線)が通る珍しい構造でも知られ、1970年に完成した。総延べ床面積は17万0324㎡。古くから船場地区に集積していた繊維関係を中心に、問屋や専門店、飲食店などが入居している。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年6月25日

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