首都高速道路会社は6日、千葉県市川市の高速湾岸線高架下で、「点検・補修デモ2013」を開いた。土木工学を専攻する大学生50人が参加し、“橋を守る技術"を体験した。あわせて、鋼橋のき裂調査の点検現場や、水噴霧点検車などさまざまな点検機器や補修技術を報道機関に公開した。点検・補修デモは、13回目となる「首都高施設安全月間」(5月15日-6月14日)の活動の一環として実施、今回で6回目となる。
高速湾岸線高架下の首都高高谷作業所で行われた点検・補修デモには、東大、早大、日大、芝浦工大の学生が参加。先に実施した高架下点検の発表を終えた上で、高所作業車を使った点検や赤外線カメラによるコンクリートの空洞調査、超音波による鋼構造物の非破壊検査手法、鉄筋コンクリート内部の鉄筋探査手法など、安全・安心の確保に向けた現場の技術を体感した。普段は見ることのできない現場に触れた学生たちは、システムなどの詳細を熱心に質問していた。首都高速道路東東京管理局保全工事事務所の伊東昇所長は、「土木技術の実務の現場を体験し、理解を深めてもらうことで、今後の勉強に役立てていただきたい」と話し、若い土木技術者の入職に期待感を示した。
また、鋼床版Uリブに発生する疲労き裂の調査手法の点検現場を公開した。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年6月7日
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