2013/06/01

【企業】雑木林から植生学ぶ 大林組が自然観察会

大林組は8日、東京都清瀬市の技術研究所に「清瀬の自然を守る会」「川づくり・清瀬の会」の会員約60人を招いて自然観察会を行った=写真。技術研究所の敷地内には「生物多様性保全につながる企業のみどり100選」に認定された約1.8haの雑木林があり、古くから残る雑木林は地域の植生を知るうえで大切な資料となっている。
 同社は1998年から、人工栽培が難しいとされ、絶滅危惧種に認定されているキンランの個体数や生育環境のモニタリング調査を技術研究所の雑木林で行っており、地域の多様な生き物や貴重種の保全技術の研究に生かしている。
 建設現場ではラン科の植物が出てくることがよくあり、現場から技術研究所に依頼して移植するケースもある。同社は、貴重な植物を絶滅させないための重要な行為と考え、次世代環境の研究に加え、併設の「見せるビオトープ」なども活用して生き物のつながりを社会に発信していく方針だ。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年5月27日

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