2015/12/11

【ウッドデザイン賞】最優秀に「〈みんなの材木屋〉発、森と暮らしを創る六次産業化モデル」


 国産材の利用促進を目的に新設されたウッドデザイン賞の受賞作品が10日発表され、西粟倉・森の学校(本社・岡山県西粟倉村)の「〈みんなの材木屋〉発、森と暮らしを創る六次産業化モデル」が最優秀賞の農林水産大臣賞を受賞した=写真。

 ウェブサービスで材木を購入できる仕組みを構築し、ダイレクトマーケティングにより新たな市場を開拓する取り組みで、同日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれた表彰式で同社の井上達哉社長は「この賞をいただけて光栄。このような取り組みを多くの方に利用してもらうことが、木や森のことをより知っていただくことにつながる」と受賞の喜びを語った。
 優秀賞の林野庁長官賞には大建工業・パワープレイス・三井不動産のららぽーと海老名キッズプレイエリア「ウッドキューブ」、ナイスの「住まいの耐震博覧会」、LIXILの「連続開口設計サポート」、積水ハウスの「シャーウッド」など8作品が受賞した。
 LIXILの野澤徳則常務執行役員LIXILHousingTechnologyリビングシステム事業本部長は「受賞はわれわれにとって励みになる。従来の木造住宅の幅を広げたことが評価されたことは非常に大きい。多くの方に注目されたので、エンドユーザーまで浸透できるよう訴求していきたい」と話した。
 奨励賞の審査委員長賞には30点の作品が選ばれた。また2次審査を通過した397点の作品がウッドデザイン賞を受賞した。
 同賞は活木活木森ネットワーク、国土緑化推進機構、ユニバーサルデザイン総合研究所が主催。審査委員長は同研究所の赤池学所長、審査委員は建築家の隈研吾氏や東京大学生産技術研究所の腰原幹雄教授らが務めた。
 表彰式は12日まで開催している「エコプロダクツ2015」のイベントステージで開かれた。
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