2016/12/13

【夢アイデア提案】最優秀は瀬内月菜さんらの「学生村の構築若松創生」 建コン協九州


 建設コンサルタンツ協会九州支部(村島正康支部長)は10日、福岡市の天神スカイホールで「夢アイデア交流会2016」を開いた=写真。夢アイデア提案では、最優秀賞に九州工業大学建設社会工学科3年の瀬内月菜さんほか3人の「学生村の構築若松創生-様々な分野の学生が暮らすシェアハウス群-」を選んだ。

 16年度の夢アイデアには57点の応募があり、全国各地から、16歳から78歳までの幅広い世代が提案した。当日は1次審査を通過した9組がプレゼンテーションした。村島支部長は、「1次審査の評価がプレゼンの評価となるわけではないので頑張ってください」と奮起を促した。
 最優秀賞となった瀬内さんらの作品は、北九州市若松区の空き家をリノベーションして学生と地域住民、企業がつながる学生村にすることを提案した。空き家問題と地域づくりなどを一気に解決できるとアピールした。既に学生らは空き家の掃除や改修案の検討などの行動に移している。
 講評で玉川孝道審査委員長は、「皆さんのアイデアの根には優しさがある。人、まち、自然に向き合ったからこそアイデアが生まれた。ここ数年で1番楽しかった」と述べた。
 座談会では、土木学会の市民普請大賞の準グランプリとなった羊の除草実験などの報告のほか、夢アイデアを実行するためのアイデアや夢アイデアに何を期待するかといったことを話しあった。「夢アイデアの実現のために立場を超えてアイデアを持ち寄ることが大事」「人と人をつなぐ接着剤となる人がその場に必要」という意見が出た。

 このほか16年度の夢アイデア提案受賞作品と提案者は次のとおり(敬称略)。
 〈優秀賞〉
▽隧道を抜けて、宝探しにおいでよ!水源の里曲渕・野河内(島田利夫)
▽熊本地震から学ぶまちづくり-ICT技術を用いたきめ細かな物資支援(小山昭則)
▽心も潤う街-雨の日を楽しみな日に(松尾眞吾)。

 〈佳作〉
▽まちなか農園カフェ(国分結香)
▽出会いのサイン(太田耕介)
▽自由な離島めぐり(高橋瑠衣)
▽夢の子育てをみんなで・子育てに不安を持つ母親と子供の親子大学教育ボランティアとのコラボで継続的無償講座(緒方祥之)
▽足跡残して愛着あるまちを作ろう(鮎川奈津子)。

 〈特別賞〉
▽助けあい生きる、希望のまちづくり(堀江玲奈)
▽福岡県民と外国人との交流(中村南緒)
▽商店街に住みませんか(高木希望)
▽明治時代を手本に(幾尾憲伍)
▽住民の生命を守る「防災城を構築しよう-自然災害と闘う町づくり(岡部晋一)。
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