東芝エレベータは、エスカレーターの安全性を強化した。従来のエスカレーターの安全装置は、利用者の事故を未然に防ぐための危険回避や、音声によるアナウンス、注意喚起ステッカーなど啓発などが主体だったが、「Kindmover(カインドムーバー)」シリーズの踏段先端部に緩衝素材を採用した。万が一、利用者が転倒した場合でも、踏段への衝突によるけがを大幅に軽減することができる。26日から受注を始めたカインドムーバーに標準装備する。
装備する緩衝材は、樹脂素材。高さ約1mからガラスのコップを落しても割れずにバウンドする。
価格は、階高4.5mのエスカレーターで100万円程度アップするが、安全性は格段に高まる。「高齢化社会に向け、社会インフラの重要な動線であるエスカレーターをより安全で安心して利用してもらうために、踏段先端部の緩衝素材をカインドムーバーシリーズすべてに標準装備した」(同社)という。
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