2013/09/11

【黒部ダム50周年】土木技術者魂!! 安藤ハザマが貴重な資料で講演会

安藤ハザマは9日、東京・赤坂の本社で、社内向けイベントとして「黒部ダム50周年記念講演会」を開いた。講演会には約300人の社員が参加し、ダム建設に携わったOBの渡辺春男氏が語る体験談や、貴重な記録映像などを通じて、土木技術者の魂を改めて奮い起こした=写真。

 冒頭、あいさつに立った木下壽昌土木事業本部長は、「ダムの建設には7年かかり、携わった諸先輩方の苦労は現在では想像がつかない」と、偉業をたたえた。続いて土木事業本部技術第3部の藤田司ダムグループ長が、同社のダム工事実績や工法などを説明した。
 施工を効率化するため、津軽ダムで採用している巡航RCD工法については、休日数など当時と労働環境は大きく異なるものの、「50年前に完成した黒部ダムのスピードにやっと追いついている」と解説。「大先輩方の心意気を受け継いで、これからも頑張っていきたい」と締めくくった。
 ダム建設の記録映像に続き、1954年に間組(当時)に入社し、黒部ダム建設に入社5年目から5年間従事した渡辺氏が、富山県側からの乗り込み経緯や当時の貴重な体験などについて講演した。
 同氏は「いまでは想像もつかないことや、いまの建設業に当てはまらないことも多い一方で、脈々と引き継がれている部分もある。安藤ハザマには多くのダムのスペシャリストがいる。経験、実績を生かしていってほしい」とエールを送った。
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