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多軸台車 |
首都高速道路会社は8日未明、東京都港区の汐先橋交差点付近で進めている八重洲線(北行き)架替工事で、長さ約25m、重さ約115tの高架橋を多軸台車で運搬し、吊上設備を使って一括架設した。警備を含め約200人が作業に当たった。
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桁の架設直前 |
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桁の架設が完了した |
同交差点地下には東京都の都市計画道路環状2号線事業のトンネル区間があり、八重洲線橋脚の基礎構造がトンネル建設の支障となることから、首都高は都から工事を受託して橋脚の撤去・新設と橋桁の架け替えを実施している。工事は橋桁の撤去・新設がIHIインフラシステム、橋脚の基礎工事は清水建設が担当している。
交差点の通行止め回数を1回に抑えるため、地組み後に自走可能な多軸台車で運搬し、吊上設備で一括架設した。
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多軸台車から桁を吊り上げる |
当日は、5軸と3軸の2台を連結した計8軸の多軸台車に、重さ約115tの橋桁を載せ、1人のオペレーターのリモコン操縦によって、信号設備などがある狭い交差点のスペースを切り回しながら架設位置まで運搬した。その後、ジャッキ設備により3.7m吊り上げた。
両側が既設済みで、間隔は10mmという厳しい制約条件だったが、「多軸台車の移動がスムーズに行えた」(首都高速)ことで、多軸台車移動から桁吊上完了まで予定より30分早く1時間55分ほどで終え、桁添接作業に移った。
八重洲線架替工事では最後の架設作業となり、今後は12月の通行止め解除を目指して舗装工、壁高欄工などを進める。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)
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