2013/09/25

【復興】震災で損壊した福島・国見町の新役場庁舎が起工

福島県国見町の新役場庁舎新築工事安全祈願祭が20日、同町藤田の現地で行われた。設計はジェイアール東日本建築設計事務所・田畑建築設計事務所JV、施工を安藤ハザマ・安藤組・佐久間工業JVが担当し、2015年2月の完成に向けて工事が始まった。
 同町の役場庁舎は東日本大震災で損壊したため、役場機能を町内の観月台文化センターに移して業務を行っている。
 損壊した旧庁舎の跡地に建設される新庁舎は、RC造地下1階地上3階建て延べ4839㎡の規模。高い耐震性能を確保し、防災拠点としての機能も備えた施設として整備する。また、「森の庁舎」をコンセプトとし、内外装に木材を多用して温かみと親しみのある空間を創出するとともに、周囲の景観と調和させる。

 神事では、鎌(かま)入れを前田厚雄ジェイアール東日本建築設計事務所社長、鍬(くわ)入れを太田久雄国見町町長、鋤(すき)入れを岩尾守安藤ハザマ常務執行役員東北支店長が行ったほか、関係者が神前に玉ぐしをささげて工事の安全を祈願した。
 神事に続いて太田町長が「新庁舎は町の復興のシンボルとなる。安全にそして工期内につくり上げてほしい」とあいさつ。また、岩尾支店長が「防災拠点となる新庁舎建設にJVの力を合わせ、技術と知識を存分に発揮し、期待に応えたい」と決意を述べた。
 武善聡JV所長(安藤ハザマ)の話「耐震性に優れた高品質の建物を工期内に完成させる。また、近隣の皆さんに迷惑を掛けないよう安全を最優先に工事を進めたい」
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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