2013/09/20

【台風18号】北上川の2ダムが東京ドーム23個分を貯留 洪水を軽減

国土交通省東北地方整備局は、台風18号出水における北上川上流域(岩手)の治水事業効果をまとめた。既往最大となる毎秒1468m3の流入量を記録した四十四田ダム(盛岡市・滝沢村)では、約6割に当たる同893m3をダム湖にため込んだほか、上流から流れ着いた大量の流木を捕捉することで下流の洪水被害を軽減した=写真。

 今回の台風では、同ダム上流の三ツ森雨量観測所で観測史上第1位となる1時間当たり67mmの降雨を記録。これに伴い、計画流入量を上回る水がダム湖に流れ込んだ。
 北上川ダム統合管理事務所では、同ダムと御所ダム(盛岡市・雫石町)の連携操作を行い、両ダムあわせて東京ドーム約23個分に相当する水を貯留した。
 仮に両ダムが無ければ盛岡市内では水位がさらに約3m上昇し、各地点で氾らんする危険性があり、被害想定は床上と床下浸水が約7500戸、被害総額は約3200億円に上る。また、四十四田ダムには大量の流木やごみが流れ込んだ。その量は約7万8000㎡で、25mプールに換算すると約240個分に当たる。これらが橋に引っかかることなどを防いだ。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)


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