原子力災害の影響で復興の遅れが指摘される福島県沿岸部だが、7日には相馬市で復興のシンボル施設となる新市民会館の落成式が開かれ=写真、震災から地域の再生へと歩む力強い姿を全国に発信した。
瓦屋根と漆喰壁、黒板塀の3つの要素で構成し、歴史的に継承している相馬藩の「質実剛健」を表現した新市民会館は、SRC一部S造2階建て延べ4005㎡の規模。メーンの文化ホールは922席で、リハーサル室兼多目的ホール、楽屋、ホワイエ、和室などを備える。設計は綜企画設計、施工はフジタ・小野建設・中村土木JVらが担当した。
約300人が参加した式典で立谷秀清市長は「復興においては一里塚に過ぎない。市民全員で相馬市の再生に向かっていきたい」と語り、来賓として駆けつけた太田昭宏国土交通相も「相馬市は被災3県においていつも新しい節目の先頭を切ってきた。この建物が地域全体の前進をけん引する力になってほしい」と激励した。
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