2013/10/29

【京急蒲田】羽田の海外客をおもてなし 西口駅前再開発が起工

駅前に設けられる広場
京急蒲田西口駅前地区市街地再開発組合(鷲尾幹令理事長)が建設する同地区第一種市街地再開発事業の起工式が27日、東京都大田区の現地で開かれた。同区内初の再開発事業で、施設建築物と駅前広場などの公共施設を一体的に整備する。事業コンサルタント、建築設計・監理はアール・アイ・エー、土木設計・監理はトーニチコンサルタントで担当。特定業務代行者の東急建設が施工する。参加組合員として野村不動産、住友商事が参画している。2015年12月の完成を目指す。


再開発施設
起工式ではアール・アイ・エーの宮原義昭社長と、トーニチコンサルタントの小笠原令和常務が斎鎌(いみかま)、鷲尾理事長が斎鍬(いみくわ)、東急建設の飯塚恒生社長が斎鋤(いみすき)を入れた。鷲尾理事長、野村不動産の宮嶋誠一代表取締役兼専務執行役員住宅事業本部長、住友商事の村田大明住宅・都市事業部長、宮原社長、小笠原常務、飯塚社長が玉ぐしを奉てんした。
 起工記念祝賀会で鷲尾理事長は「都市の利便性、防災性の向上のみならず、地域の経済的、文化的発展、人々の安心・安全で豊かな暮らしに寄与するものと自負している」とあいさつした。
 参加組合員を代表して、宮嶋本部長は「商業施設のにぎわい、活気、住まいの安らぎが共存して、価値ある施設になるようトータルにお手伝いしていく」と話した。

宮原社長は「(商業、住宅などが)それぞれの用途をしっかり役割を果たしていくよう設計をしてきた。無事に安全に事故なく受け渡しできるよう努力していく」と話し、小笠原常務も「設計者として最後まで工事が安全に行われるよう努力することを誓う」と力強く語った。
 飯塚社長は「羽田空港から来る海外の皆さまをお迎えするランドマークとなる施設を建設することもあり、身の引き締まる思い。品質管理、安全管理を第一に建物を引き渡すよう誠心誠意努力していく」と述べた。
 再開発施設建築物の規模はRC一部S造地下1階地上20階建て延べ3万6182㎡。地下1階から地上3階までを商業施設、4階から20階までを住宅320戸で構成する。
 補助線街路328号(幅15m、長さ約79m)、交通広場約4400㎡(うちペデストリアンデッキ約1000㎡)なども整備する。総事業費は約236億円を見込む。
 施行区域は蒲田4-10~14、15の一部の約1ha。
 高橋立夫プロジェクトマネージャー(東急建設)の話 「土木と建築が一緒になってうまく組み合わせて、安全第一で工程を進めなければならない。再開発エリア周辺での工事施工者で組織した建設協議会で、お互い調整しながら工事を進めていく」
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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