ボスポラス海峡横断鉄道トンネルの開通式典を控えた、現地時間の28日、施工を担当した大成建設JVの主催によるレセプションが、トルコ・イスタンブール市内のホテルで開かれ、安倍晋三首相やトルコのビナリ・ユルドゥルム運輸相を始めとする両国政府関係者などが出席し、トルコ国民「150年の夢」をかなえた歴史的偉業を祝った。
冒頭、あいさつに立った大成建設の山内隆司社長は、「厳しい工事を乗り越えることができたのは、日本とトルコ双方の持てる力を結集した結果だと考えている。あすのトルコ建国90周年という記念すべき日に地下鉄開業の運びとなるのは、ひとえに関係者の努力、市民の支援、協力のおかげであり、改めて感謝したい」と、ヨーロッパとアジアを鉄道でつなぐ世紀の大事業完成の喜びを語った。
安倍首相は、「60mの深さにトンネルをつくる不可能に近い事業を可能にした関係者の意志の強さに改めて敬意を表したい。日本政府が約15億ドル以上の円借款を提供し壮大な夢実現のパートナーになったことは誇りだ。横断鉄道が日本、トルコの友好のシンボルになり、ますます両国間の関係が密になることを願っている」と述べた=写真。
トルコのメティン・タハンインフラ投資総局(AYGM)総裁代行は「皆さんの力の結集とリーダーシップで工事を完成することができた。心より感謝したい」とあいさつし、ビナリ・ユルドゥルム運輸相も「2つの大陸を結ぶトンネルは世界に2つとない。大成建設、ガマ社、ヌロール社に感謝したい」と工事関係者をたたえた。
引き続き、大成建設の葉山莞児特別顧問が「日本の建設技術をもってトルコ発展に寄与し、両国の友好を深めることを目的にプロジェクトに取り組んできた。JVパートナーの努力に心から感謝したい」とあいさつし、乾杯の音頭をとった。
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