完成当時の人工土地(坂出市HPから) |
基本計画では、耐震改修を柱に中心市街地活性化に寄与する再整備を検討する。事業手法やスケジュール、事業費、施設内容などの具体的な内容も盛り込む。
庁内の若手職員によるプロジェクトチームが人工土地の再生案を検討しており、その内容も基本計画に反映させる方針だ。
坂出人工土地は、同市京町の敷地1.2haに位置する。約1haの鉄筋コンクリートによる人工地盤を構築し、盤下に公共施設と商店街、駐車場を配置している。盤上は改良住宅(京町団地)や公園を整備しているユニークな建造物となっている。その特徴的な内容から「空中都市」とも称されている。1968年の第1期完成を皮切りに86年の第4期完成まで事業が進められた。
第1期施設(RC造7階建て延べ4787㎡)、第2期施設(RC造7階建て延べ1675㎡)、市民ホールが中心となる第3期施設(RC造3階建て延べ2422㎡)、第4期施設(RC造7階建て延べ2383㎡)で構成している。住戸数は142戸。市の調査では、第1-3期施設の耐震性が不足している。
建築家・丹下健三の協力者である浅田孝が中心となり構想され、黒川紀章らとともに建築運動「メタボリズム」を提唱した大高正人が主宰する大高正人建築設計事務所が設計した。人工土地は、東京都や大阪府など全国各地で構想されたが、実現したのは坂出市のみとなっている。このほど、人工土地の最初期案の模型が発見され、話題を呼んだ。
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