2013/10/26

【現場の逸品】低コストでボーリング調査 スクリュードライバーサウンディング

ジャパンホームシールド(東京都墨田区)の地盤調査試験法「スクリュードライバーサウンディング(SDS)試験」。2010年10月の採用開始から、3年間で累計5万件の採用実績を誇る。現在主流のスウェーデン式サウンディング(SWS)試験の機材に専用ユニットを装着することで、低コストでありながらボーリング調査に匹敵する土質判断が可能だ。

 最近は住宅だけでなく、河川堤防や防災緑地など公共事業の軟弱地盤解析にも、ボーリング調査の実施個所の間を補完できる試験として取り入れられている。ことし3月の累計実績は3万件だったが、地盤調査ニーズの高まりを背景に直近6カ月で2万件の実績を積み上げた。
 SDS試験は、従来の測定データに加え、回転トルク値などのデータも分析する。関東ローム層や腐植土といった土質ごとの特性を加味して地盤を評価する。大がかりなボーリング調査に比べて費用は3分の1、工期も5分の1に抑えられる。
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