栃木県は、第25回マロニエ建築賞の受賞作品を発表した。応募54作品から、マロニエ建築賞に「カトリック松が峰教会-マリア会館-」が選ばれた。設計は小野里信建築アトリエ(宇都宮市)、施工は東武建設が担当した。マロニエ建築優良賞では4作品が受賞した。11月9日から15日まで栃木県庁で応募作品展示会を開催。同13日には県庁東館講堂で表彰式を開く。
「カトリック松が峰教会-マリア会館-」(宇都宮市松が峰1-1-5)は、宇都宮市街地には数少ない歴史的建築である松が峰教会の敷地に、教会関係者の付属施設として新築された。大谷石の教会聖堂に対峙し、高さを抑え大きく張り出した庇が水平性を強調しているのが特徴。規模はRC造2階建て延べ458㎡。
審査会は、「外壁は打ち放しコンクリート、大谷石、陶板などにより端正で気品あるファサードを構成し、アプローチの視線をやさしく受け止めるが、その存在を主張しない。限られた敷地条件をていねいに読み解き、機能性、デザイン性に優れた建築のあり方はマロニエ建築賞にふさわしい」と講評した。
マロニエ建築優良賞(優良保育環境賞)は、「南高根沢ひばり保育園」(設計=安藤設計、施工=竹石建設)、マロニエ建築優良賞は「早坂邸・多面体那須塩原」(設計=横河設計工房、施工=DI・SANWA CORPORATION)、栄研化学野木事業所オペレーションマネージメントセンター(設計施工=竹中工務店)、三島屋商店(設計=安藤建築設計工房、施工=イケダ)が選ばれた。
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