復興事業が本格化する中で、現場が広く、他現場との交通が錯綜する場面も多くなっている。特にダンプカーの交通事故は、重大災害になる可能性も高く、工事量の増加による死亡事故の多発が懸念されている。「フェイルセーフ機能付き工事用信号機」は、交通誘導員が操作ミスを起こしても安全を保持する機能を備えており、熟練の誘導員を確保できなくても、現場に出入りする車両の安全確保に役立つ。
信号機の切り替えを行う際に、両方向の信号機が同時に「青」になることがなく、最後尾の車両が抜ける前に反対方向からの車両進入を防ぐため、両方向が「赤」になる時間を設定できる。妨害電波に影響されないチャンネルを機械が自動的に選択し、通信トラブルを防げる。ペアを組む通信相手を特定し、他現場の同機種による混信も防ぐ。信号付きLED(発光ダイオード)表示板のほか、大型車輪が装着した移動式信号機がある。バッテリー駆動で商用電源が確保できない現場も使用可能のほか、ソーラーパネルのオプションもある。
無線通信距離は、見通し200m。信号機の使用が警察から認められていない現場は使用不可だ。
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