千葉県印西市にあるJR成田線・小林駅の自由通路の一部と橋上駅舎が9日に使用を始めた。周辺に広がる田園地帯と現代的な住宅地に溶け込むデザインの新駅舎は、自由通路と一体化して駅南北のアクセスを改善するとともに、バリアフリー機能を充実させ、利用者や近隣住民の利便性向上に貢献する。工事は東日本旅客鉄道(JR東日本)千葉支社が印西市から受託し、東鉄工業が施工を担当している。
従前の駅舎は、改札が地上の南口にしかなく、北側に行くには跨線橋を利用する必要があったが、橋上駅にすることでアクセスが大幅に改善された。新たに設置したエレベーターは塔状のデザインを採用。建物には水平の連続窓を設け、豊かな田園の風景が眺められるように工夫している。
新たな駅舎の規模はS造2階建て延べ1028㎡。今後は既存の跨線橋、駅舎などを解体する。
山田英彦所長(東鉄工業)の話 「地域住民の協力や印西市、JR東日本、多くの関係者の支援により無事に供用開始を迎えることができ、大変感謝している。非常に厳しい工程だったが工事所全員のチームワークで工事を乗り切った。地域社会に貢献できたことが一番うれしい。今後、既存の跨線橋、駅舎の解体工事も控えており、駅利用者、列車、作業員それぞれの安全を確保して、着実に施工を進めていきたい」
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