2014/11/12

【清水建設】未来の担い手に木の魅力を 『東京木工場開設130年 伝統と未来』を発行

清水建設は11日、東京木工場(東京都江東区)の開設130年を記念し、『東京木工場開設130年 伝統と未来』を発行した=写真。同木工場の歴史を始め、近年の代表的な工事実績、継承してきた伝統技術、未来への姿勢などを紹介するとともに、森林資源や木造建築の価値についての外部有識者のインタビュー記事も掲載している。

 同木工場は1884年に同社の前身である清水満之助店の貯木場・木材切組場として開設した。以来、宮大工だった同社創業者である清水喜助のものづくりの心を受け継ぎ、精巧な木工技術を伝承し続けてきた。現在は木工事の設計から製作、施工、メンテナンスまで一貫したサービスを提供している。高度な技術を持った木工場を自社内に保有する大手ゼネコンは同社だけ。
 持続可能な社会の実現に向けて木造利用に対する社会的関心が高まる中、同社は今後も木工事に関する技術の研さんと継承、新技術・新工法の開発に注力するとともに、木工教室などを通じて未来の担い手に木の魅力を発信し続ける。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

Related Posts:

  • 【本】「人、働き方、空間」の多様性を認め寄り添う提案 岡村製作所のオフィス研『オフィスはもっと楽しくなる』  岡村製作所のオフィス研究所が、研究員である花田愛さんと森田舞さんの共著『オフィスはもっと楽しくなる』(プレジデント社)を出版した。変化するオフィス空間の中で働き方の多様性(ダイバーシティ)と、いかに向き合うか。2人の著者がたどり着いた働き方の意識について聞いた。  時代の変化とともに働き手の多様性は広がり、オフィス空間そのものも変化を余儀なくされている。「この本を通して、働くという意味合いそのものも届けたいと思った」と、花田さんは語り始… Read More
  • 【本】ルールと実例から学ぶ“負けない設計者” 『建築紛争から学ぶ設計実務』  建築設計は高い社会貢献度を持つとともに、その過程や結果において常にリスクがつきまとう。本書では、建築設計者の尊厳を守りながら、より良い建築環境を構築し社会に貢献するためにはどうしたらよいかという課題を建築紛争という切り口から考える。  第I編は建築設計者の職能と建築紛争について概観し、第II編では設計業務の範囲を整理し、報酬と契約を説明する。第III編は保険制度を解説した上で設計・監理業務の責任をまとめ、第IV編では、実例を見ながら建築… Read More
  • 【群馬建協組】好事例パンフ第9弾! ニューイヤー駅伝前にも行う『道路清掃業務委託事業』  全国建設業協同組合連合会(青柳剛会長)は、会員組合の好事例を水平展開するパンフレットシリーズ第9弾として『道路清掃業務委託事業(群馬県建設事業協同組合の取り組み)』を作成した=写真。  群馬県建設事業協同組合(前橋市)では、1980年から県が実施する道路清掃業務の条件付き一般競争入札に参加し、業務を受託している。計16台の各種清掃車両と清掃業務担当者16人を抱え、路面、側溝、 ガードレールの清掃に当たっている。毎年1月1日に県内で開かれ… Read More
  • 【広島建工協】『広島土砂災害8.20-地域の安全・安心の担い手として』発刊! 地元企業による応急復旧の記録  広島県建設工業協会(檜山典英会長)は、2014年8月20日に広島市北部で発生した大規模土砂災害の応急復旧等に立ち向かった地元建設業者の記録をまとめた『広島土砂災害8.20-地域の安全・安心の担い手として』=写真=を発刊した。  記録誌は、A4判84ページで構成されており、土砂災害の発生状況や被害状況、会員の活動、行政との連携、協会の対応などの「災害概要」、発災直後から応急復旧に携わった企業が当時の現場の様子などをつづった「地元建設業者の… Read More
  • 【JIA宮城】『JIA BOOK Miyagi』第2弾! 「ケンチク家のヒトリゴト」をテーマに思いつづる  日本建築家協会東北支部宮城地域会(JIA宮城、安達揚一地域会長)主催のアーキテクツウイーク2015が4日から3日間、仙台市青葉区のせんだいメディアテークで開かれた。建築関係団体や教育機関などと協働し、建築を軸に広くデザインの観点から市民とともに考え、発信するための多彩なイベントが繰り広げられた。  6日には『JIA BOOK Miyagi』第2弾=写真=の発刊を発表。「ケンチク家のヒトリゴト」をテーマにJIA宮城所属の建築家が、日々考え… Read More

0 コメント :

コメントを投稿