2015/04/11

【現場の逸品】街路樹の「根上がり現象」防ぐパワーミックス工法 東邦レオ

街路樹の「根上がり現象」を防ぐ東邦レオ(大阪市)のパワーミックス工法が着実に採用実績を上げている。東京五輪に関連した道路環境整備需要の増加を背景に、2014年度の出荷量は前年度に比べ約2割増の7500m3を確保した。同社はさらなる需要増を見込み、16年度に14年度比で約4割増を試算している。

 この工法は、火山砂利や砕石など30-40mm前後の単粒度骨材に、腐植などを混入した生育助材を適量の水と一緒に混合することで、固くて柔らかい基盤を生み出す。歩道や駐車場の利用に耐えうる路床強度を保ちながら、樹木の成長に必要な栄養分と土壌空間を十分確保することが大きな特徴だ。
 東京都内には70万本を超える街路樹が植栽されている。同社によると、相談がもっとも多いのは桜の根上がり現象。これまでの対策や解決方法を盛り込んだ小冊子の事例集も発刊している。工法の問い合わせは同社・電話03-5907-5500。
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