東京建築士会は、東京都江東区の竹中工務店東京本店で第14回「住宅課題賞2014」公開審査会を開き=写真、36大学45学科の参加作品の中から優秀賞1等に松本寛司さん(前橋工科大学4年)の作品「まちなかにある集合住宅」を選んだ。
「まちなかにある集合住宅」は前橋市中心市街地を対象に、40世帯が暮らす集合住宅を提案した。3-4世帯が共有する「ハコニワ」を点在させ、共有部と私有部が相互に影響し合い多様な関係性を生み出している点が高い評価を受けた。表彰後、松本さんは「1年前に取り組んだ課題だったが、今回改めて客観的に作品を見ることで自分の良いところと悪いところを知ることができた」と振り返った。
審査委員長を務めた建築評論家の植田実氏は応募作品について「建築が似てきてしまっている」と総評した上で「最近の学生は歴史から離れて純粋な建築をつくっていると感じる。500年前の建築家から1年前に脚光を浴びた建築家まで、もっといろいろな建築家の設計したものや書いた本を取り込んでほしい」と呼び掛けた。
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