土木学会(磯部雅彦会長)は20日、100周年記念事業の一環で、「国際フォーラム“社会インフラの豊かな生活への貢献"」を東京・丸の内のJPタワーホール&カンファレンスで開いた。アジア、米国、欧州の11カ国の土木関係学会が出席し、豊かな社会を実現するために土木工学が果たすべき役割や国際協力について討議した。
磯部会長は冒頭、『日本土木の100年と、災害防止について』をテーマに講演し、学会創設から現在までの100年の歩みと土木界が果たした役割を振り返った上で、「持続可能な社会システムの確立という目標に向けた道筋を、土木技術者が答えを出さなければならない。持続可能な社会をアジアの価値観にあわせてつくり、技術者への尊敬の念を醸成し、持続的経済成長をアジアにもたらさなければならない。多様な課題の中であらゆる境界を越えて、持続可能な社会の土台を築く必要がある」と語った。
国土交通省の徳山日出男技監が『豊かな社会へ貢献する新たな社会インフラの整備のための日本の挑戦』をテーマに講演。「災害列島に住むハンデをハードとソフトで克服してきた。さらなる豊かさを求める中で、次のチャレンジを考える」とし、首都圏3環状道路の完成にあわせ、道路混雑情報の提供などによる交通量の誘導など「道路を有効に、エネルギー効率が良く、事故が少ない交通を実現したい」と話した。最後に「日本は災害列島という宿命を負っており、安全確保がこれまでの基礎分野だった。今後、さらにハードとソフトで安全性を向上する。これからは持続可能という目標の下で豊かさを積み上げる。これまでは極大化100年、これからは最適化の100年になる」と提起した。
このほか米国、中国、フィリピン、韓国、インドネシア、オーストラリアなどの関係機関による講演があり、19日の「防災に関する国際円卓会議」とあわせて、記念国際シンポジウムを総括した。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)
磯部会長は冒頭、『日本土木の100年と、災害防止について』をテーマに講演し、学会創設から現在までの100年の歩みと土木界が果たした役割を振り返った上で、「持続可能な社会システムの確立という目標に向けた道筋を、土木技術者が答えを出さなければならない。持続可能な社会をアジアの価値観にあわせてつくり、技術者への尊敬の念を醸成し、持続的経済成長をアジアにもたらさなければならない。多様な課題の中であらゆる境界を越えて、持続可能な社会の土台を築く必要がある」と語った。
国土交通省の徳山日出男技監が『豊かな社会へ貢献する新たな社会インフラの整備のための日本の挑戦』をテーマに講演。「災害列島に住むハンデをハードとソフトで克服してきた。さらなる豊かさを求める中で、次のチャレンジを考える」とし、首都圏3環状道路の完成にあわせ、道路混雑情報の提供などによる交通量の誘導など「道路を有効に、エネルギー効率が良く、事故が少ない交通を実現したい」と話した。最後に「日本は災害列島という宿命を負っており、安全確保がこれまでの基礎分野だった。今後、さらにハードとソフトで安全性を向上する。これからは持続可能という目標の下で豊かさを積み上げる。これまでは極大化100年、これからは最適化の100年になる」と提起した。
このほか米国、中国、フィリピン、韓国、インドネシア、オーストラリアなどの関係機関による講演があり、19日の「防災に関する国際円卓会議」とあわせて、記念国際シンポジウムを総括した。
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