2014/11/12

【大規模災害訓練】3時間で220mの橋梁を架設! 石巻で陸自と東北地整、米軍が連携

陸上自衛隊東北方面隊は6日から9日までの4日間にわたり、大規模災害訓練「みちのくALERT2014」を実施した。東日本大震災と同クラスの大規模地震とそれに伴う津波が発生したとの想定のもと、東北地方整備局や東北6県の地方自治体、米軍など連携した関係機関とともに約1万5000人規模の訓練を展開した。

 みちのくALERTは、08年以来、6年ぶりの開催となる。
 このうち7日には、宮城県石巻市の北上川にかかる飯野川橋が津波により全壊したと想定し、インフラ復旧訓練を実施した。東北地方整備局が、自衛隊が有する機材などから、河川の幅や緊急輸送路などを考慮して設置位置を選定。その位置に自衛隊が架橋器材の92式浮橋とパネル橋MGBを組み合わせて橋梁を設置した=写真。
 手順は、運搬車に積まれたかまぼこ型の92式浮橋28基を水面に滑落させ連結して、浮橋として展開。この浮橋と、鉄骨を組んでパネル橋にしたMGBを護岸部でつないだ。設置開始から3時間程度の所用時間で、約220mの橋梁を完成させた。
 設置後は、同整備局が手配した照明車の明かりのもと、橋梁を維持するために訓練終了まで隊員たちが点検を続けた。
 船岡駐屯地第2施設団の久保雄穂第104施設器材隊長は「想定していた時間より2時間早く設置が完了した。部隊間と東北整備局との連携がうまくいったが、実際の災害時にも今回のような迅速で的確な連携力が重要だ」と語った。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

0 コメント :

コメントを投稿