新潟県土木部は16日、五十嵐川河川等災害復旧助成事業の遊水地工事で、職員向けの建設ICT(情報通信技術)現場研修会を開いた。初めての試みにもかかわらず、約80人が参加。国土交通省が推進するi-Construction(アイ・コンストラクション)を始め、建設産業のICT化が本格化しつつある中、現状や今後の動向などについて知識を深めた。写真は3次元MCブル
会合では先行して座学を実施(会場・県三条地域振興局)。同部の坂井徹技術管理課長があいさつした後、同局地域整備部の担当者が遊水地の概要を説明。続いて、コマツレンタル新潟営業部スマートコンストラクション推進室の担当者が同社のICT建機を紹介した。
また、実際にICT建機を使用している福田組・水倉組・外山組JV(囲繞堤その1・排水樋門工事)と加賀田組・丸運建設・吉田組JVの(同その2・越流堤工事)の技術者が長所、短所について触れた。
マシンコントールバックホウは「切土に有効だが、盛土、土羽などの締固め作業には不向き」「基準点位置に移動して行う初期設定が面倒」「操作が早い熟練オペレーターの場合、ガイダンスとのずれが生じる」「賃料、価格が高い」と指摘する一方、法面整形面に対するバケットの位置や方向、掘削・切土の位置などが「モニターで視認できる」ほか、「丁張りが不要で、工期短縮、人件費削減、事故防止に効果がある」との感想が聞かれた。
休憩をはさみ、両JVが施工する現場へと向かった。4班に分かれ、マシンコントロールバックホウ、3Dスキャナー、振動ローラーによる転圧管理、マシンコントロールブルドーザーを見学した。
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